【CD】Thin Lizzy『Thunder and Lightning』
文化が足りないと言って「音楽を聴こう」は良いのだが、音楽に欲求が向かない今現在、一体何を聴いたらよいのやら?
と、選んだのがシン・リジィ・・・それも彼らのラストアルバム『Thunder and Lightning』。
実を言うと、以前は所有してたけど30代の頃の大粛正の際に手放してしまったアルバムでもあるので、内容は把握しており"今更"感が否めないが、それ以上に昔からこのアルバム好きなんよね。
捨て曲もほぼないし、正統なシンリジィ好きの人に言わせれば、神髄ではないのだろうけど、個人的にはなんか耳から離れないアルバムなんすね。
元々は、ギタリストのジョン・サイクスを追いかけていた頃に巡り合ったアルバムで、ジョン・サイクス自身は、ヴォーカル&ベースのフィル・ライノットに深い敬意を抱いているので、バンドが解散すると知っていながら喜んで参加したと伝わっている。
ウソかホントか、オジー・オズボーンから声が掛っていたにも関わらず、解散するとわかっているシンリジィに加入したという浪漫。
神髄ではないのはわかるし、フィル・ライノットの書く曲に漂うケルト感があんまないし、メタル調っちゃぁそっち方面にまとまってるし(80年代っすからねー)。
と、思うことはいろいろあるが、今回、何故過去に所有していたアルバムを選んだのか?と聞かれたら、、、
「ジョン・サイクス・・・死んじゃったから」
今だから言うが、メタルのギターにウンザリして「メタルに飽きた」と言ってブリティッシュに傾倒して行ったんだけど、厳密にジョン・サイクスがメタルの人かと言われれば微妙ではあるが"メタルのギターにウンザリして"というのは、ジョン・サイクスのギターに飽きたことが原因でメタルに興味がなくなったと言う皮肉。
とは言え、20代の前半はジョン・サイクスに固執して聴いてたし、今でもブルー・マーダーの頃のジョン・サイクスの楽曲、サウンドは嫌いじゃない(むしろ、その後サイクスとかソロ名義になってからウンザリ感が半端なくなった)。
そんなジョン・サイクス・・・今年の1月20日に昨年の12月に癌で召されてしまったと、ウェブのニュースで読んだ時はぶったまげた。
この何年間かは、音楽業界に嫌気が差して活動を休止していて、カーマイン・アピスとかが引っ張り出そうとあの手この手で苦労していたらしいけど、それが功を奏したのか?アルバムを作る気になったとか・・・という、そのタイミングで召されてしまうとは。
そんなジョン・サイクスへ哀悼の意を込めて買ってみた(たぶん、もう手放さないと思う)。
R.I.P....John Sykes
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