人柱になったら倒壊した話
人は時として自らが崇高な犠牲となることを厭わずに愚行に溺れてしまうものだ。
それは、太陽の熱で溶けて崩壊したイカロスの翼の様に。
先行投資のつもりでモニタを新調することにした。
条件としては24インチプラスαくらいで、WQHD(2560x1440(2K(厳密には1.8K)))の表示領域のモニタというもの。
最初に気になったのがASUS(エースース)というPCメーカーの「ProArt」というモニタ。
所謂、プロモデルの部類であり、その中でも色の再現力という点で、この業界から遠ざかってる自分には漠然とでしかないが、少なからず専門メーカーは別格としても素晴らしい物があると判断した。
但し、ラインナップとしてはWQHDは27インチのみで、予算を遥かに超える感じの価格。
その下のサイズだとWUXGA(1920x1200)の24.1インチで3万2千円くらい。
24.1インチ、WUXGAだとG5と組み合わせているDELLのモニタと同じサイズで余り魅力は感じないんだよなぁ、、、27インチだとデスクのサイズを考えると大き過ぎて圧迫感がねぇ。
そこで、いろいろアマどん内を探索してると整備品ながらDELLの25インチWQHDが3万弱くらいで売っていた。
整備品というのはメーカーやショップが確実に修理したモノをメーカーなりアマどんが保証するという感じの再生中古品と言った感じで、なかなか最新モデルというわけにはいかないが、選択肢の一つとしては決して悪い物ではない。
焦る必要もないだろうと、悠長に悩んでいたらDELLの25インチが、、、売り切れていた。
整備品なのだから、在庫がなくなれば次回入荷などあるわけもなく、、、
「うぅ、し、し、しまった、、、」
と、一瞬怯んでしまったところに更なる追い討ちが、
「あ!そーか、ProArtの24インチってWUXGAだったんだぁ」
そうなのです。わたくしは、ProArtの24.1インチモデルがWQHDだと勝手に思い込むという致命的なミスを犯していたのでした(F)。
結果、振り出しに戻る。
一から探索するのは実に骨が折れる作業ではあるが、もろもろ認識を変えてみる。
24インチ程度でWQHDって、恐らく老眼に恐ろしく厳しい環境なのではないだろうか?
更に、最近の液晶モニタは「フレームレス」という単語が目に付くことが多く、思っている以上にコンパクトなのではないか?
そこで、条件を27インチのWQHDに変更して探してみるも、本命のProArtは4万円台でちょっと腰が引けるし、Acer(エーサー)というメーカーのモデルなら3万円後半くらいで入手可能だが、装備とかもろもろ見ると恐らく普及モデルというか安モデルの部類だろうという感じで、実に悩ましい、、、。
だが、いつまでも悩んでるわけにもいかないから、、、、と、その時、
「だったら安くてもそれなりに評価さてるモニタでもよくね?」
その思い付きが、のちに訪れる地獄の入り口だったとは思う由もなし。
探索の結果、恐らく27インチWQHDで最安なのでは?
という、今の今まで一度として聞いたことのない、、、というか、読み方もわからない
「KOORUI」
というメーカー?ブランド?に行き着いたのであった。
2万8千円(セール価格)という驚きのプライス。
一応、webで「KOORUI」を検索するも、ほとんどヒットなし(!)。
辛うじて、24インチのモニタを紹介してる動画を発見して視聴してみると、
あくまで“らしい”ということだが、どーやら「コーリ」或いは「コーリィ」と読むらしい。
更に、数少ない情報によると、中国の液晶パネルメーカーが出したブランドらしい。
アマどんでもゲーミングモニタでは結構出回ってるらしいが、通常モデルは如何に?
いくら謎メーカーとは言え、今の時代そこまで使えないモニタってのもないだろうと心のどこかで高をくくっていたことは否定しないが、レビューを観ても24インチはあっても27インチのレビューはなかったから、こりゃぁ、おじさんが一肌脱ぐしかないか?
と、人柱になることを決意し、購入に至ったのである。
そして、地獄の門が開いた、、、。
一見すると、なんら問題はないように見えるが、その実、、、
えーとねぇ、、、なんかねぇ、、、色、、、絶対おかしいよね、コレ?
第一印象としては白みがかったというか、薄霧が覆っているような、白っぽい感じがあって、調整で何とかなるかと思ってたけど、確実にコレ・・・おかしくね?
って決定的な問題に気付いた。
基本的な所で、強調色がブルーのはずなのに、、、
「んー、、、間違いなく紫じゃね?」
少なからず、このモニタ用のカラープロファイルなのに、何故「パープーゥ」???
試しに、ニコンの「Mac Monitor」っていうプロファイルにしてみると、ちゃんとブルーに表示されるんだけど、、、。
強調色って、OSレヴェルの仕様だから色が全く違うって有り得ないよねーーーーー。
そこで、アップル純正のキャリブレーターで調整しようとおもったら、最近のMac OSはホワイトポイントくらいしか調整出来なくて、RGBが弄れんのだけど(?)。
仕方ないから、モニタ側でRGBの調整を試みるが納得のいく色になってくれんのよぉ(凹)。
数日間、繰り返しRGB調整に明け暮れたけど、もはや打つ手ナシ!
も、諦めた。
結論、少なからず、、、M1Macじゃ使えねぇ。
実際ねぇ、動画とか写真とか、人の肌の色の諧調がおかしくて見るに堪えないわけ。
一応、モニタの謳い文句には「色深度1億なんちゃら以上」みたいなの書いてあったと思うが、全く再現出来てませんけど?
全てで試したわけじゃないからなんとも言えんが、もしかしたらウィンドウズ機でグラフィックカードとかだったらまともに写るのかもしれないが、所謂「UMA(Unified Memory Architecture)」というメインメモリをCPUとGPUとかで共用しているヤツとはダメなのかも知れないし、それこそMacとはダメなのかも知れないなぁ。
試しにMac mini(Mid 2011)でも使ってみたがM1 miniと同じ結果だった。
なので、仕方なく、、、色に関わらない表計算とか事務仕事とか音楽(聴く方)であれば使えなくはないので、先代miniと組み合わせて使うことにした。
おかげで、いろいろと予定変更を余儀なくされてしまったが、全て「人柱になってやろうじゃねぇか」などという思い上がった愚かさ故の悲劇である。
高ぇー勉強代払わされたぜ(マヂデ)。
余談だが、27インチでもWQHDだと老眼にはまーまーキツイ(F)。
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