【CD】The Yellow Monkey『Sparkle X』


「不意打ちかよっ」

と、言った具合の新譜「Sparkle X」、当然〝通常盤〟です・・・ライヴ映像なんぞいらん!
オレは音源命だっ!!!(とは言え、映像で観ると同じ音源でも違った印象になるもの)

で、とりあえず2周くらいしか聴いてないから詳細はなんとも言えんが、第一印象としては、

「へぇ〜」

と言う感じ。

なんか、もっと、こう、〝ドロっ〟とした曲とかあるのかと思ったら、案外淡々と聴けてしまった感じがするなー、、、そういう意味では、ちょっと期待外れかもしれんが、新機軸と言っていいのかわからんけど、今までとはまた違った味わいの曲多し。

何より、前作「9999」って5年前らしいんだけど(2、3年前くらいの感じ)、前作は再集結後にピンポイントでリリースしてた曲+L.A.レコーディングの曲って感じで、何気にまとまりには欠ける一作になってたけど、今作は演奏面でも、吉井くんのヴォーカルも統一感があって、それで「正真正銘」なのかな?

流石に、先行してシングルカット?された「ホテルニュートリノ」は耳が慣れちゃってるからアレだけど、結構耳が慣れるまで真っ当な寸評は難しいアルバムでもある、な。

と言うのも「ドライフルーツ」と「ラプソディ」は、なんつーか「みんなのうた」とかで流れそうな勢いの曲だよねー(歌詞的には微妙な部分も多々あるが…)。

あと、エマちゃんの曲も「Exthaust」は歌詞の内容が、よーわからんくて、ある意味エマちゃんらしくなくもないなーと思ったり、そういう部分では意表を突かれたり、と、、、その分、ギターはキレキレだったけどね(ひ)。

あと、アルバムとして聴いてみると、やはし「ホテルニュートリノ」はアニーのドラムが際立ってるなーって思うし、その分ヒーセのベースがしっかりしてるからこそのドラムが主役と言わんばかりの仕上がり(意図的なのかな?)。

全体的には演奏面でこの人達に不満なんてないし、リズムセクションの安定感とギターのキレっぷりをバックに、ロビンちゃん(♂)のヴォーカルが、、、なんだろう?「ホテルニュートリノ」を先行して聴いた時って、ヴォーカルよりもリズムセクションに意識を持ってかれて全然歌詞が入ってこなかったんだけど、アルバム的には逆で歌詞が止めどなく入ってきて楽器の音が余り入ってこない感じだった(1周目)。

それでも、エマちゃんの曲になると〝ツェッペリンよろしく〟な感じでエマちゃんのギターとロビンちゃんのヴォーカルがツインで鳴ってる感じだよね(フ)。

要の吉井くんの病気のことがあったり、皆が皆、年を重ねて進化と深化を繰り返していたり、「やっぱり、この4人じゃないと」って部分があったり、いい意味でも楽曲的にも旧イエローモンキーは過去になった感じがするなぁ、としみじみ思ったりする。

どーせ、次のアルバムが出るまで数年掛かるんだろうから、それまでの間に時間を掛けて耳を慣らせてじっくり還暦間近のおっさん達が繰り出す新しいスタイルと音を味わおーじゃありませんか!

全くね、再集結してこんだけそれまでと雰囲気が違うアルバム出すのって勇気がいると思うんだよね、いい歳して今まで通りの曲調でやってりゃラク出来るのに、こーいうアルバムを出せるこの4人はだからこそ面白いし、なんだかんだ飽きないで聴いてられる。

ただ、一点クレームをつけるとすると、、、おい、吉井!「復活の日」・・・完璧な不意打ちじゃねーかよ。何故だかちょっと涙出たわっ!!!
ホント、吉井和哉って人は恐ろしい、なんで人生のこんなタイミングであーいう言葉をちりばめた曲をオレに聴かせるかねぇ、、、2周目でもなんか涙出たし、あーっもーっ。

と言うことで、レビューになってないレヴゥーでした。

コメント