【CD】Diamond Shake『Diamond Shake』
まさかのシャケ&ダイアモンドさんコンビによるニューバンド(ひ)。
「レッドでいいじゃん」
と、言いたい気持ち・・・わかるよぉ(ぷ)。
でもねぇ、聴く前はレッドの延長線上的な感じになるのかな?って思ってたけど、レッドというよりは60代新人ロックバンド感の方が強いかなぁ。
作詞作曲の構成的には再結成後のレッドと大差ないんだけど(ダイアモンドさんの作詞作曲が1曲、作詞が数曲。それ以外はシャケの作詞作曲)、基本的にモードが違うのかな?良い意味で力が抜けてる感じがありながら、アルバムの後半に進むにつれてニタニタしながら聴いてたけど、ね(ニ)。
後半になればなるほどシャケのギターが好きな感じの邪悪さが増していくからさ、なんかニタニタニヤニヤしちまうのよ。
ダイアモンドさんは、ある程度想像の範囲内だけどレッドより好き勝手っていうか自由に唄えてる感があって、良い意味で力んでないからこそのワイルドさであったりダイアモンドさん特有のロック感が響く感じが良き。
いやさ、前もってYouTubeでライヴ映像とか観てたけど、「Dragonfly」とか気合いが入り過ぎてるのか?それこそ力み方半端ねー、みたいな?だからか、曲に対してあまり好感を持てなかったんだけど、アルバムの方が”コナレタ”ところで録ったのかな?なんて思えるほど自然体のダイアモンドさんのヴォーカルだよね。
もっとも、作詞の方は相変わらず、クセが強いって言うか、アレだけど、、、。
その分、ダイアモンドさん作詞の曲はシャケのギターが良い感じに鳴ってるから、良いバランスが取れてると思うっす。
当然、おじさん的に最重要であるシャケのギターね。
一応「ロックの再生」みたいなことをなんかで言ってたから、もっとガンガン弾きまくるのかな?なんて思ってたけど、ダイアモンドさんのヴォーカルを立てるようであったり、前に出てシンプルに弾きまくったり、安心のカッティング聴かしたり、プレイもブルースの邪悪さがあるけど、音そのものが邪悪だったり、、、Mt.デリシャス期とは真逆みたいな邪悪な音色が悶絶もんっすよ(シビレタ)。
後、やっぱしシャケのプロデューサーとしての能力の高さが伺える。
どーしたって、この2人が前面に出るのは必然だし、それがウリでもあるわけだから何ならこの2人がひたすら目立ってるだけでもいいんだろうけど、他のメンバーのプレイがカッコよくないと結局この2人がウリであったとしても凡作になると思うんだよね。
例えば「Truth」って曲なんかは、シャケのギターよりベースがカッコいいかと思えば、ドラムが追随してきて、今作の中で一番バンドとしてカッコいい仕上がりの曲だと思った。
勿論、キーボードもどの曲でも随所に存在感があって、シャケのギターと対極的に鳴ってる感じで、決してこの2人の為のこの2人によるこの2人だけのアルバムってわけじゃない。
次があるのかわからないけど、60代になったからこそこの2人にしか出来ないロックなのかな?次がどーなるのか、、、面白くなってきた。
何より、なんだかんだ日本でこの2人のコンビネーションほど画になるし、音にもなる不思議な盟友関係が他にいるだろうか?・・・いるかもしれんけど、少なからず日本にはこの2人が未だ現役でこんなロックを聴かせてくれるってんだから、日本のロックも捨てたもんじゃないな。
シャケフリーク的に思うのは、シャケってさっ、極端なんだよね。
アコギの時はアコースティック一辺倒だし、Mt.デリシャス期はクリーントーンだったりさ、カジノドライブ期はひたすら邪悪だったり・・・でも、それが60代になって一気に溶け合って一つになってきてる気がする。
案外、シャケのギタリストとしてもプロデューサーとしても60代に至ってやっと本番なんじゃねぇか?なって思ったりなんかしちゃったりしてます。
と、どーしても、シャケネタばかりになるけど、今作で久々にダイアモンドさんのハープのカッコいいヤツ聴いたなぁ〜。
それと、ダイヤモンドさんってキャラが先行しちゃうからアレだけど、何気にアコギ・・・激うまだかんね。
思うに、ダイアモンドさんはソロよりシャケと一緒にやってた方が自由にやれてる気がする。
故にこの2人は盟友であって親友である必要はないんだろうな。
ホント、おもしれーし、飽きねーコンビだよ。
最後、個人的にロックもいいけど、日本のフォークとは別物の”フォーク・ロック”感が満載の「Travellin' Down」が一番お気に入り。
コメント
コメントを投稿