【Blu-ray】アニメ『GIRLS' LAST TOUR』


自分としては珍しく少女キャラが主役のアニメーション作品を買ってみた。
邦題というか、元のタイトルは『少女終末旅行』というマンガが原作。

2017年にたまたま深夜に放送していたのを観たのがキッカケではある(因に第7話だったかな?)。タイトル的には食わず嫌いで観ることもなく気にもならなかったであろう作品ではあるが、終末期の世界という設定がなんとも興味を惹く一作であった。

西暦で言うと3千年代の話らしいが、文明が崩壊して退化していったらどうなるのか?
何事にも終わりがあるわけで、人類最後の人間って何を考えて全てを終えるのか?
実に興味深い世界観である。

アニメでは、二人の(世界の?)最後まで描かれていなくて、どー終わらせるのか?
それが知りたくて、原作のコミックまで買ってしまった次第だ。

丁度、無気力の森の中を彷徨っていた頃に出会ったこともあって、最近のアニメにしては静かな作品で、その終末期世界の虚無感が心地よく、どっぷりハマってしまったのである。
危うく、サントラまで買おうかと思ったくらいだ。
もっとも、アニメでは希望を残すような終わり方をしてるけど、、、実際、原作でも描かれているが、最終的にはねぇ、、、。

物語の設定では、人類は地球が織りなす生命サイクルから独立し、自ら空気や水などを循環させ、階層世界を構築したものの、やはり戦争がキッカケとなって文明社会が破綻して退化するも、それでも争いはなくならず、二人は争いから抜け出し虚無の世界を食料と燃料を求めて彷徨いながら最上層を目指す。

そんな物語ではあるが、最上層に辿り着いて、、、っていうのはネタバレになるので書かないが、人類の愚かさとか、そんなんはどーでもよくて、なかなか想像しない終末期世界というものを想像させるという点で、終わりがあるということはとてつもなく重要なことでもあり、実に幸福なことなんだと、ちょっと思うね。

そんな話だから、英語字幕が消せないって、、、雰囲気的にブチ壊し感が否めないのだが、案外、観てると気にならなくなるもんだなぁ、ってねっ。
個人的には『四畳半神話大系』に並ぶ良作であった。

この作品をアニメにせよコミックにせよ、観た人にしかわからない話だが、たぶん、ヌコとかエリンギって・・・“天使”ってことなんだろうなぁ(あぁ、ヌコが欲しい)。
皆様も、もし観る機会があったなら、是非確認してみてください。

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