【CD】brainchild's『PILOT』


前作と同じメンバーによる2作目である。

一言で言うと・・・スタイリッシュ?むしろ“シャレオツ”とでも言うべきか?
なんつーか、エマちゃんってこんなにドライでシャープな曲書くの?

くらい、前作とは明らかにアプローチが違ってるよねー。
『PANGEA』とかイエローモンキーの「空の青と本当の気持ち」とか、案外ねちっこくてウェッティなイメージがあったんだけど、、、。

前作は、サウンド的にハードだったし、ドライとかウェッティとか、そーいうのは脇に置いて聴いてたけどさ、なんなんだろうなぁ、、、このヘヴィでもハードでもなければ、ポップというわけでもなくライトでもない感じ?やっぱ、ワッチのヴォーカルと歌詞を意識的に活かす形なのかな?

あと、1周目で思ったのは、リズムセクションが無意識の中に入ってくる。
前作って、意識しないとベースラインとか全然入ってこなかったんだけど、今作はすごく良くなった気がする(ミックスの問題なのか?)。

曲で言うと、3曲目「恋の踏み絵」は完全に前作の流れだよね。
だけど、今作の中では唯一ハードな仕上がりで、リズムセクションは勿論のこと、エマちゃんのギターもキレてるよねー。

「キレがいい」っていうより、キレてる感じ、スゲーいい。
まあ、悪く言えばベタなハードロックな曲調ではあるけど、ワッチの歌詞がねぇ、冴えまくってるし、ヴォーカルもキレていてライヴじゃ俄然盛り上がるだろうね。

1曲目はインストゥルメンタルだから脇に置いて、2、4、6曲目は、近い感じの曲調だけど決してカブってる感はしないし、特に6曲目はいい感じの解放感がある。



「暁光」
最後の余韻がねぇ、、、ちょっと好物な感じの音色だね。

「Sex Tant」
歌詞がちょっと意味深だな、、、。

「恋の踏み絵」
MVもシンプルでありながら、最高の出来栄え。
ワッチくん、役者の才ありか?

「Flight to the north」
歌詞が秀逸。
昔どこかで感じた感覚を味わったけど、それが何かわからない。
でも、ちょっとたまらない感覚がある。

「白と黒」
エマちゃんのヴォーカルも今までで一番良い仕上がりかも。

「Mellow Downtown」
シャレオツ感の正体がこの曲。
エポが唄ってた「DOWN TOWN」を思い出したんすよ。
向こうは山下達郎の曲だけど、タイプは違うのに同じ匂いのする曲だな、て。

所詮、6曲しかないから捨て曲なんてないけど、スゲー不満はある、、、

だからさ、エマちゃんさんよぉ、フルアルバム出せっつってんだろっ!
もはや、前作がbrainchild'sの1stアルバムでしょ?
くらい、それまでの作品なんてオレの中で無いことになってるからねっ。

それくらい、このメンバーで固定して欲しいと思うメロウタイムであった。

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